以前の記事でたわらノーロードバランス(8資産均等型)に乗り換えようかどうしようかについて記事にしました。
信託報酬率が現在買っている商品であるiFree 8資産バランスよりも少し安いのでね。
一方、たわらで8資産均等型のバランスファンドで新しいのが出ているなら、NYダウのほうはどうなのだろうかと思い、調べたらNYダウのほうもありました。それがたわらノーロードNYダウ。
見たところ信託報酬率は現在買っているNYダウと同じであった。けど、最近出たばかりなので基準価額がiFree NYダウ・インデックスより安いんですよねえ。
インデックス投資の本には、株価は下落してるときは買いのチャンスだとよく書かれている。
iFree NYダウ・インデックスの基準価額は現在13000円くらいで、たわらノーロードNYダウ・インデックスの基準価額は10000円程である。
こう見ると、たわらノーロードNYダウ・インデックスのほうが安く買えるっと思ったのですが、これは間違いだったんですよね。
そもそも投資信託の基準価額とは?
基準価額とは1口あたりの投資信託の値段のこと。投資家から集めた資金である純資産総額を販売口数で割り算して求めます。
設定時の投資信託の基準価額は10000円から始まります。
つまり1口1円で運用が開始されるということですね。(1万口あたりの値段が投資信託の基準価額になります。)
基準価額は毎日1回計算されます。
基準価額の値段は商品に組み入れられた株式、債券の終値を基に計算され、決定されるみたいですね。
なので、基準価額が公表されるのは投資信託の取引の申し込み後になるみたいです。
別々の投資信託を基準価額で比較して選べない。
冒頭で述べたように、iFree NYダウ・インデックスの基準価額は現在13000円くらいで、たわらノーロードNYダウ・インデックスの基準価額は10000円程だから、たわらのほうが安い!!じゃあこっちに乗り換えよう!なんてことはしなくていいみたいです。
両方とも運用開始日が異なるので、1口当たりの価値が違うためだからです。
例えば仮に投資信託Aと投資信託Bがあり、どちらも日経平均株価に連動した運用をすることとします。投資信託の基準価額は1万口あたりの値段ですが、わかりやすいように、どちらも10口あたりの値段で考えるとします。
投資信託Aは基準価額が10000円だとして、1口1000円でこれを10000円分買うには10口必要
仮に5%価格変動率が上がったとします。
すると投資信託Aは1口あたりの値段が50円アップします。
なので全部で50×10口=500円のリターンになります。
投資信託Bは基準価額が20000円だとして、1口2000円を10000円分買うと5口買える
投資信託Bは投資信託Aと投資対象は一緒なので、同じく5%価格変動率が上がります。
投資信託Bの1口あたりの値段は100円アップします。
全部で100×5口=500円のリターンになります。
計算してみるとわかりやすいですね。投資信託Aも投資信託Bもリターンが同じなのが分かります。
運用成績などで少しの差はあれど、同じ対象に投資している投資信託の価値、価格変動率は、ほぼまったく一緒。なので投資信託は基準価額が安かろうが高かろうがリターンは一緒
したがって、投資信託は基準価額を基準に商品を選べないですね。
投資信託の基準価格が安い方が、これから値上がりして、利益になりやすいのではないか?と思ったら、そうではないということですね。
ややこしいです(-_-;)