私はセルフカット、いわゆる自分で髪を切っています。
しかし、つい先日、ついに失敗してしまいました。
なぜ失敗したか?
私は髪を切るとき、普通のはさみだけでなく、ヘアカッターなども駆使し、髪が伸びたら自分で毎回カットしてるんですね。
このヘアカッターでやらかしてしまいました。
ヘアカッターというのはくしの形をしていて、くしの溝の部分に刃がついているんですね。
そしてくしで髪をとかすように使うと、髪が簡単にバサバサと切れていくんです。
くしで髪をとかす要領で使うので、使いやすいんです。髪の形も調整しやすいんです。
でも、非常に切れやすいので、少しでも力を入れてヘアカッターを動かせば、簡単にバッサリ行ってしまうんですよ。
そうなんです。そうやって髪の一部分だけバッサリいってしまいまして、髪はクレーターのように陥没し、頭の地肌が姿を見せてしまったんです。
「うぎゃああああああああ!!!」と悲鳴を上げても後の祭りでした。何とか調整して、地肌が見えてる部分を隠そうとしたが、なかなかうまくいかない。
仕方がないので、そのまま会社へ行くことにした。
髪切るの失敗してそのまま会社へ行くと・・。
私は少しドキドキしながら会社へ行った。髪のことを突っ込まれないかどうかドキドキした。
しかし、誰1人、私の髪を見て何か言ってくる者はいなかった。みんな気づいていないのかと思ったんですが、実は気づいていて、散髪屋に失敗されて変な髪型にされた哀れな奴だと同情し、気を遣って何も言ってこなかったのかもしれない。
ま、もしそうだったとしたら、都合が良かった。自分で髪を切って失敗したなんてことが知れたら、「社会人なんだからちゃんとしたお店で切ってもらいなさい!!」なんて言われたらたまったもんじゃない。髪は自分で切りたいのだ。
上司に呼び出しを食らう。
ある日、いつも通りデスクで作業をしていた時だった。
上司が急に立ち上がり、私のほうへ近づいてきた。
上司:「ボンズさん、ちょっと会議室来てくれる?」
私はまた何かやらかしてしまったのかとドキっとした。それか今の部署をクビにされる話かとビビッてしまった。私は上司の指示に従うまま、会議室へ入ると、上司からこう言われた。
上司:「君・・・・円形脱毛症できてるよ。」
ボンズ:「・・・へ?・・・あ!!」
私はすぐに悟った。私がセルフカットに失敗した部分のことを言っている!!
上司:「ある人が教えてくれてね。君、相当ストレス抱えているんじゃないかって」
まずいぞ!!髪の毛切るのに失敗しただけなのにストレスで円形脱毛症になったと思われている!!普通に「ボンズさん何その髪型~( *´艸`)。もろ失敗されてんじゃん」って突っ込まれて恥ずかしい思いをするだけかと思ったら、円形脱毛症ができて病んでいるんじゃないかと深刻な顔をされた。
いや、普段から病んでますけどもね。
しかし、さすがにこれは参った。
私は言おうかどうか悩んだ。「実は自分で髪を切って失敗したため、こうなりました。」なんて言ったら上司はどう思うだろうか。笑われるのはまだ良い。「今後は自分で髪を切るな」と言われるのが怖かった。嫌だ、自分で切りたい。
失敗したって言っても、失敗したのは今回だけだ。今回だって円形脱毛症ができたと思われただけだし、それ以外は特段、ひどい髪型でもないのだろう。だから、失敗したのは今回だけなんだ!!次は失敗しないようにするから!!
と、葛藤していたが、産業医にも相談乗ってもらえという話にもなったので、さすがにそんなしょうもないことで産業医の先生に時間を使わすわけにはいかないので、白状することにしました・・。すると上司は呆れてこう言った。
上司:「社会人なんだから散髪屋でしっかり切ってもらいなさい」
ほらやっぱし!!言われてしまった!!こう言われてしまっては今後カットは店でお金を払ってやらないといけないのか?私は悩んだ。
けど、待てよと思った。今回の件、上司はある人から報告があったっと言っていた。そのある人以外は上司含め私の髪型の異変に気づいていないかったんじゃないかと。上司なんて私の席から非常に近いところにいますからね。それでも気づかなかったということは、失敗した部分以外は大して変ではなかったということではないか。
上司が言っていたある人とは、実は後ろの席の人で、ちょうど私の頭の地肌が見えてしまっている部分が後頭部だったので、その人は気づくことができたと考えられる。
そう、今回みたいな失敗がなければ、普通に違和感のない髪型なのだ。私は髪を切るのが下手というわけではない。
そう思うと私は安心した。そして、二度と髪を切るのを失敗しないと決意した。
逆に病んでると思われているほうが良かったかも・・。
今回、髪を切るのに失敗し、円形脱毛症だと思われてしまったわけだが、よく考えるとそう思われているほうが良かったかも。
ストレスで病んでいると周りに思ってもらえるので、厄介な仕事が私に振られる可能性はより低くなると思うから。
ある意味、円形脱毛症だと思われているほうが良かったのかなあと思った。