ある人が「自分はセミリタイアをするべきではなかった。」と言っていた。
理由を聞くと、「人との繋がりが希薄になり、寂しい」とのことだった。また働き始めたいが、年齢が年齢だけに再就職は難しいので、途方に暮れているようだった。
セミリタイアをすると、独身の人は嫌がおうでも自ら孤独を深めることになる可能性は高い。
セミリタイア者の中で、コミュ障を自称していて1人が好きと言っている方でも、時折「寂しい」と口にされている方もいる。
なぜ寂しさを感じてしまうのか?
1つはやはり一度会社で嫌な思いをして辞め、その後、働く意欲をなくして、家にずっと引きこもっていたりするからだろう。
いくらコミュ障で1人が好きといっても、やはりある程度は人のつながりを持っていないと、人間寂しいと感じると思う。
じゃあ、寂しさを埋めるには、外へ出て働けば良いのかというとそうもいかないだろう。
いったん会社でこれでもかというくらい精神的に追い詰められて、酷いときはうつ病を発症し、辞めることになったら、再起を図るのが困難になるだろうと思う。私も会社で追い詰められる経験を何度もしているので分かります。
もう1つはその人の性格によるものかと思う。例えば人と親しくなりたいだとか、人恋しいという性格の方である。セミリタイア者の中でアルバイトをしたりして、ある程度人との繋がりがあっても、人恋しい性格の方はセミリタイアをして社畜生活から解放されても、アルバイトをしてある程度人との繋がりがあっても、親しい人が周りにいなければ、空虚な気持ちになり、楽しくない生活を送ってしまうかもしれない。
こういう人達に対して、「せっかくセミリタイアしてストレス社会から解放されたのに何言ってんだ?もっと人生楽しめよ」と批判する方をたまに見かけるが、そんなのその人の性格や置かれた状況などで感じ方は違ってくるのだから、一概に批判するのは違うと思う。(それにこうやって批判する方に限って、結婚なさっていたりして、孤独とは縁のない生活もしてたりしますしね。)
セミリタイアをしても、自分の持っている性格や心理状況のせいで、より孤独を深め、人によってはどこか空虚な気持ちを感じながら生きることになるかもしれないので、セミリタイアをして寂しいと言っている方を否定することはできませんね。
というか私自身も正直不安です。寂しがりやなところありますんで^^;友人が欲しいと思うときもある。一緒に釣りをする仲間が欲しい!!みたいな・・。
孤独とどう向き合っていくか?セミリタイアしたらこれが結構重要な課題になるかもしれません。
コメント
「孤独」・・・これはわかります。
私は一人でいることが好きなので無縁だと思っていましたが専業主夫を数か月していると孤独を感じることがあります。
普段は何でもないのですが、何か落ち込むことがあったときなどは一人でいると空虚感が襲ってきます。幸い妻がいるので何とか助かっていますが独身の場合はつらいと思います。
私もそうなんですが大丈夫と思っていてもやってみないとわからないことがセミリタイアにはいろいろあると思います。ある程度想定しておいてあとはその都度調整していくしかないんじゃないでしょうか。
クロスパール様
それでも結婚はあまりする気にはなれないですね。よっぽど良い人がいれば別ですが。
孤独との闘い、どうしていくか。高齢になればなるほど友人もできづらいと思いますし。
難しいものですね。
自分も孤独を感じることが無いとは言えません。ただ、それが原因でセミリタイアを後悔することはないですね。退職前の方がもっと孤独だったし。
ある程度価値観を共有できれば組織に属するのもいいのかもしれないけど、全く価値観の違う人しかいない組織に属していると1人より孤独を感じないですか?
また自分の場合は結婚についても、セミリタイアの有無に関わらずどっちにしろできない人間なので悩む必要が無かったな。
後悔という感情が発生するだけの人生の分岐点がそもそもなかった。この点において先天的な非モテコミュ障陰キャは最強かもしれないw
ボンズさんはブログを見てるかぎり、セミリタイアを諦めれば普通の人生を歩める可能性があるようにも見受けられるので、かえって難しい決断になるかもしれませんね。
クラビ様
>>全く価値観の違う人しかいない組織に属していると1人より孤独を感じないですか?
これはもちろんそう思いますね。寂しさでセミリタイアを諦めるかどうかについては今回記事にしてみたいと思います。
まさに私のことです。あまりに的確に、今の私の心情を表現されているようでびっくりしました。全く同感です。孤独とどう向き合っていくか。これが私のこれからの人生の課題です。
まるぞー様
そうなんですね。
自分はまだセミリタイアしてないので、したらどういう心境になるのかまだ分かりませんね。
でも知り合いを見ていると、孤独の問題は重要課題なのかなと思ってしまいます。
ま、人によりけりかもしれませんが